介助や介護にまつわる親との対話


親との話し合いは「説得」ではなく「納得」


介助や介護にまつわる親の晩年には「親子の話し合い」がつきものです。子供の目から見て「こうしたほうがいいのに」と思う数だけ、親にも言い分があるものです。


説得ではなく納得


いくつになっても、子どもにとって親の存在は心の支えであり、親は年を重ねるほどに子どもを頼りにするものです。それでいて頭ごなしに話をすれば、親は「命令しないでほしい」「俺がいいんだからいいんだ」「私のこと何も知らないくせに」と拒絶反応を起こします。そうしないためにはまず、親の世間話にあなたが十分耳を傾けることです。その上で、親を「叱る」「説得」するのではなく、お互いが「納得」できる話し合いを持ち、妥協点を探ることが大切なのではないでしょうか。


自分以外の誰かから話してもらう


ときに意地やプライドが邪魔をして、子どもの話には頑として聞く耳を持たないという場合もあります。そんな時はあなたは口を閉じ、代わりに、例えば介護サービスの話なら親の友達から、家の改修の話なら近所の知人から、財産や遺言書の話なら年長の親戚から、診察や手術の勧めは親のきょうだいから、生活の改善には主治医からなど、内容によって「代弁者」に協力を依頼しましょう。


あなたが何度頼んでも進まなかった話が、他の誰かから打診されることであっけなく親の「腑に落ちる」こともままあります。


老いては子に従えなのか、老いたる馬は道を忘れずなのか、ときには噓も方便ですし、親が自分の思うままにすることを子どもが受け止める寛容さも必要です。親の道は、いずれ子どもである自分も行く道です。その心持ちがあなたの気も楽にしてくれます。