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お彼岸法要


お彼岸にはできるだけ家族そろってお墓詣りしましょう。お墓詣りに特別な作法はありません。墓石をきれいに洗い、お墓の周囲も掃除して花や線香をたむけ、お菓子などもお供えします。そして合唱礼拝の前に水桶からたっぷりと水をすくい、墓石の上からかけます。水をかけるのもお布施のひとつです。



【お墓参りには次のものを用意しておくとよいでしょう】

数珠、線香、ローソク、マッチ、花、菓子、果物、半紙、水桶、柄杓、たわし、ほうき、雑巾など

 また、家庭では仏壇を掃除し、新しい花、それに牡丹餅・おはぎ・お彼岸団子などをお供えします。

 

お彼岸のはじまり


日本で最初に彼岸法要(讃仏会)が行われたのは今から約1200年前のことで、諸国にあって国分寺の僧侶が春と秋の2回、中日を挟んで前後3日間の計7回にわたり仏を讃えお経をあげたと伝えられています。それから次第に一般の人にも、お彼岸の法要として供養することが広まっていきました。

 

彼岸会のお寺の行事


お寺では「彼岸会」の法要がお彼岸の期間に営まれます。読経や法話などが行われますので、お墓参りの折にはお寺の彼岸会にも参加してご供養を願いましょう。忙しくて時間がない場合でも、本堂のご本尊へのお参りとご住職への挨拶は欠かさないようにしましょう。


 

お彼岸とは?

 彼岸という言い方は「到彼岸」を略したものです。これはインドで使われている言葉のひとつサンスクリット語の「パーラミーター」(波羅蜜多)を訳した言葉で、文字通り彼岸へ到達するという意味です。彼岸とは、悟りの世界を意味し、迷いや苦悩に満ちたこちら側の岸(此の岸)に対して、あちら側の岸(彼の岸)、つまり極楽浄土を指しているのです。ではどうしたら極楽浄土の岸へ渡れるのでしょうか。仏教には六波羅蜜の教えというのがあります。

布施:他人へ施しをすること ②自戒:戒めを守り、反省すること ③忍辱:不平不満を言わず、耐え忍ぶこと ④精進:精進努力すること ⑤禅定:心を安定させること ⑥智慧:真実を見る知恵を働かせること

 こうしたと徳目は本来ならば毎日心がけるべきなのですが、日ごろは忙しくなかなか実行できないのではないでしょうか。そこで、せめて春と秋、年に2回くらいは実行しようというのが、お彼岸法要の意味です。お彼岸には、ご先祖様のお墓にお参りし感謝と冥福を祈るとともに、六波羅蜜の教えを実行したいものです。

 

春のぼたもち・秋のおはぎ


「ぼたもち」と「おはぎ」はお彼岸のお供えには欠かせないものです。両方とも、蒸したもち米とあんこの同じ素材で作られる食べ物ですが、季節の花になぞらえて、春の彼岸にお供えするのが牡丹餅で、秋にお供えする場合はお萩と言います。ですから、季節感も一緒に味わいながら牡丹餅やお萩をいただきましょう。




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